フラップがずれるのではないか?

フラップというのはどの部分を言うのでしょうか。レーシックという手術をもう一度おさらいしてみましょう。手術を行うのは、眼球の真ん中、黒目部分の角膜を薄くスライスします。

そして、それをめくるように持ち上げます。そのもち上げた部分、まるで蓋のようですが、これがフラップと呼ばれる箇所です。そして、どこをけずるかというと、角膜内部をけずって矯正を行います。矯正を行なったあと、フラップをまた元の位置に戻して、手術が完了します。

ところで、一度切開し、そしてまた元に戻される「フラップ」。このフラップがのちのち、ずれてしまうということがないのかどうか、不安になってしまう方もいらっしゃるようです。

フラップの厚さは、わずかしかないですから、ずれてしまったり、また、損傷したりする恐れがないのかどうか・・と不安が出てきますよね。

フラップの内側には、「ボーマン膜」という固い殻といってもいいような層があります。とても薄いフラップのなかにもこのような組織があるのですね。

このボーマン膜はどのような役割を果たすのでしょうか。

ボーマン膜には、ある程度伸縮性があります。ですから、伸びたり縮んだり・・ということが可能です。そのため、フラップも損傷を受けずに強度を保っていることができるのです。

さて、このボーマン膜には、再生能力はありません。ですから、切開してしまうと、その切断面はもうくっつきません。しかしながら、角膜の上皮は手術後、24時間、つまり丸一日たてば、ほぼ修復が可能です。

1週間くらいで安定した状態にまでになります。ボーマン膜には切断面が残るものの、この上の角膜上皮がきちんと再生できるため、フラップがずれる、ということはほぼない、といっていいでしょう。

しかしながら、目に大変負荷がかかる職業、戦闘機のパイロットでも、レーシックの手術を受けているといいます。

このようにフラップや眼圧にもさほど心配はないといいながらも、やはり角膜の強度というものは、手術前と比べますと、若干弱くなるため、眼圧測定のときなどは数値に影響がでるのはやむをえないことではあります。